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2019-03-15
実印と三文判の違いについて
実印とは役所に印鑑登録をした印鑑のことで、三文判とは安価で手に入れることのできる印鑑の俗称で、多くの場合大量生産されているものを言います。
これらは反対の意味があるわけではなく、全く別のものを表しているにすぎません。
実印の反対は認印ですが、三文判の反対の言葉はありません。強いていえば高級印鑑となります。
・三文判の特徴
三文判とは何でしょうか。
これは出来合いの安物の印鑑のことを指す俗称です。
「三文」というのは、江戸時代のもっとも小さな通貨単位「文」からきていて、とても安いという意味合いがあります。
三文判も型を使って機械で大量生産されたものなので安価ですが、個性がなく同一のものが他にも存在することになります。
印の文字はそれらしくデザインされていて個性はありそうですが、同じメーカーのものなら日本中に同じものがあるはずです。
ですので、三文判を買ってきて認印として使うことが可能です。そういう場合はあまり重要でない押印をするための印鑑になるでしょう。
・価格の違い
お値段は両者でかなりの開きがあり、実印として使われる種類の印鑑の場合は、三文判の5倍から10倍以上する事もあります。
実印用の印鑑の場合、同じものが他にないよう個性を持たせるために手彫りでつくられることが多いですし、素材も象牙や高級木材や宝石などを使用する事が多いためです。
大量生産の三文判は同じ型から機械彫りすることが多いので、個性がない似たような印鑑となります。
・三文判を実印にする
とはいえ安物の三文判であっても印鑑登録をして実印にすることはもちろん可能となります。
ですが、その危険性もよく理解している必要があるでしょう。
たとえ三文判であっても、それを持っている人こそが本人であることを保証する力を持っているので、三文判で押された文書も法的な効力をもつこととなります。
そのようにした場合は、同じ印影の印鑑がほかにもたくさんあるということを忘れないようにしましょう。
・リスクを考えて
金銭を目的とした犯罪が多い世の中ですから、偽造してでも本人になりすまして不当に権利を奪おうとする者もいます。
三文判の場合、偽造するまでもなく、安価に同じ印影の印鑑を手に入れることが簡単にできますので、そのような実印は使用目的を考えて慎重に取り扱うことが必要です。
実印として一度登録されたならば、立派な実印としても力を発揮するということを忘れないようにしましょう。
ちなみに、三文判は実印にすることができるだけでなく、銀行印として登録することも可能です。
できれば、ご自分のオリジナルの印鑑を印鑑業者に作ってもらう方が安心だと思います。
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