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2020-06-13
住所印、番地が変わってしまって・・・
ゴム印のお客様のお話です。
お店の住所印を持って来られました。住所が変わったので番地だけ入れ替えて欲しいとの事。
◯番地◯号だけでいいとのご要望でした。
しかしながら住所の1行なら面積も広いので取れにくいのですが、5文字分だけの小さなゴムはすぐにはずれてしまう可能性があるので
1行替えさせて欲しい旨お伝えすると納得していただけました。
はんこ屋で言うところの入れ字なのですが、ゴム印は使っているうちに上下左右や角がへたったり摩滅したりして文字が判読しにくくなります。
そんな時、変更が有った時と同様に端の1行だけを新しく入れ替えたりします。
経年劣化でゴム下のスポンジも劣化していますので交換します。
一番大切なのは新しく作ったゴムとこれからも使う部分との高さの違いを合わせる事です。
変更したい部分をそのまま入れ替えても大丈夫な場合もありますが、高さが合わないモノが大半です。
新しいスポンジとゴムの間に詰めモノを敷いて高さを調節します。
この度は番地変更でのご来店でしたが中には、住所・電話番号・代表者の名前と順番に変更して入れ字だらけの住所印を依頼されるお客様がいらっしゃいます。
大切に使っていただけてゴム印に代わって御礼申し上げます。
ありがとうございます。
余談
ゴム印の持ち手、素材は木質・樹脂・複合素材など様々です。
一般的に認印や実印・銀行印など落とすと欠けたり破損したりしますが、ゴム印は素材の特性上印面が欠けることは少ないです。
が、印面の下には落とすと欠けやヘコミを生じる持ち手(台木)があります。
印面の角から落としてしまった場合、台木の角に欠けや潰れを生じ印面とに僅かながら隙間が出来てしまいます。
この隙間は、押し方にもよりますがインクが入り込んで行き印面が剥がれる原因となります。
木質系の台木の場合、台木接着面にもインクが滲みることにもなります。
印面は専用の両面テープで台木に着けられていますが、着け直すには一度全部を剥がしてクリーニングする必要があります。
これは印面接着部とともに台木の接着面も同様で長く使ったゴム印ほど念入りなクリーニングが必要です。
古い両面テープは、カチカチに固まり厄介な存在です。印面下のスポンジも劣化して厄介です。
印面の劣化が少ない場合、下のスポンジの取り替えで格段に押しやすく文字も蘇ります。
また永くお使いのゴム印は印面に紙の繊維と残りインクとで印面や文字の隙間などにツマリが出来ます。
細い線が太って来た、住所の田や口などの窓の部分が小さくなってツマッタなどの症状です。
そんな時はセロハンテープなど接着力があまり強くないもので印面のゴミを取ってみてください。
荷造り用のガムテープなどは接着力が強いので印面を痛めてしまいますので使わないでください。また、マチ針や爪楊枝など硬いものでほじくるのはゴム印の寿命を縮めますのでおやめください。
何度かゴミを取る内に押し型がスッキリして来ます。
一度お試しください。
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